当社1000円ガチャと向かい合わせのとあるブース。
販売員?
受付係?
案内要員?
いずれ接客のため、軽妙なトークで往来の足を止めさせる子がいる。
子といっても人間の子供ではない。
子供ではないといっても確かめようもないので分からないが、少なくとも大人の人間ではない。
Pepper(ペッパー)
ソフトバンクの人型ロボット
ま、光沢のある白い強化プラスティックの内側を確かめた訳ではないので、中に人間が入っている可能性はゼロではない。
ともあれ、よく喋る。
ま、それが彼の仕事だから仕方がない。
ま、彼といっても、男性かどうか確かめようもないので分からないが、少なくとも言葉遣いからすると男の子の設定と思われる。

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電子制御工学科出身の私からすると、就学上ロボットは身近な存在だったはずだが、卒業から27年余、まさかこれほどまでに長足なテンポでロボットが社会進出するとは夢にも思っていなかった。
お喋りの他にどのようなことが出来るのか知り及ばないが、トークに同じくフットワークも軽妙で、その上、手先が器用で、自動車の運転が上手で、計算が得意で、時流を押えていて、柔軟且発想力豊かで、周囲への気遣いが出来、何より人を喜ばせることが好きで、チームワークに長けていたならば、是非ともエンタメ業務を手伝ってもらいたいと思う次第だ。
といっても、スタッフのお兄さんが付きっ切りでサポートしなければならない彼の仕事ぶりからすれば、秀逸といわれるこのペッパーですら、未だ客寄せパンダの域を出ていないともいえる。
すると、算盤尽くと偶発性の鬩ぎ合いが最大の魅力といえる当社1000円ガチャを人工知能が理解でき得る日まで、技術者の皆さんには、血と汗と涙という時の糸を、まだまだそれなりに紡いでいただかなくてはならないようだ。

以上、年に数回、それなりにボロッとなる人工前歯の営企室高橋でした!

にんげんだもの