そう、そう、朝のお散歩でリフレッシュ出来たといえば、
忘れてはいけないことがあった。

何の気なしに、地下鉄駅近くのちょっとした木立に
立ち入ると、あたかも長い歳月、私の訪問を待ち侘びて
いたかのように、砂漠のオアシスよろしく蓮池が出現。

個人的には紅蓮より白蓮が好きな訳だが、ともあれ、
夢幻かと目を擦った後、わ~いと心の中で
歓喜の声を上げ、軽く万歳してみたのでした!

目を凝らせば、無数の小さな魚影が。
そして、餌を貰えるとでも思ったのか、ウチにもいる
ミシシッピーアカミミガメ(幼名ミドリガメ)が二頭、
競い合う必死の様相で、こちらに向かって泳いできた。

すると、蓮の茂みに、最初コイかと思ったが、
よく確認出来ないながら、平たいと思しき二匹の魚の
鮮やかな赤い鰭が見え、存外に私を喜ばせた。
ティラピアの仲間だろうか?
お顔を拝見出来なかったことは残念だったが、
ぬらっと現れ、緩やかに、優雅に転回する姿に、
ゾクッとした、身の毛がよだつような興奮を覚え、
思わず手を合わせたくなるような
清浄無垢な心境になったのでした!


二頭の亀と二匹の平たい魚

屡談話を致さんといった気持ちはあったが、
国外へ逃れて尚、喰われ易い体質に変わりはなく、
ぷっくりとした大きな膨らみを太ももに一つ作ったところで、
蚊を媒介とする異国の伝染病を恐れ、
何時までもお達者でと呟いて、
勢い踵を返してホテルに逃げ帰った営企室高橋なのでした!