「古代から現代までの幅広い
      日本の伝統建築を紹介する」

六本木ヒルズ・森タワービル53階
森美術館15周年記念展『建築の日本展
     :その遺伝子のもたらすもの』

こんにちは 営企室高橋です!

友人が勤めている会社が開催に
一枚噛んでいることもあり、
物欲しそうにしていたからか、
勿体なくもご招待いただき、
国際的に高く評価されている
日本人建築家、丹下健三、谷口吉生、
安藤忠雄、妹島和世などの作品が
取り上げられているということで、
大いなる期待を胸に足を運びました!

撮影可の作品は、勿論パシャ!

北川原 温『木組インフィニティ』
2015 / 2018年
ミラノ国際博覧会2015日本館のために
制作された作品。
欧州にもある伝統的な木組みとは異なり、
日本の伝統的な木組みの奥行きのある立体感が
ポイントとのことで、日本建築の特長として
よく耳にする金物は一切使用されておらず、
木材特有の粘り強さを最大限に活かした
造りをしているとのこと。
繊細さと大胆。そして、使用されている
紀州檜の芳しさが入口で出迎えてくれました!

インテリアデザイナー剣持勇や長大作らによる
戦後モダニズム建築を彩ってきた名作家具の
オリジナルを集め、実際に座ることができる
椅子などを配したブックラウンジには、
知ってか知らずか、至極落ち着く空間として、
実際、多くのご婦人方が歓談に耽っていた!
これが自宅のリビングにでもあったら、
どんなによろしかろうと思うも、
引越し必須が条件になるので閉口!

伝 千利休『待庵』
1581年頃(安土桃山時代)/2018年
ものつくり大学の学生たちの手による原寸再現。
茶室特有の極小、2畳の「わび」空間、
儚くあいまいな形状をもつ自然素材を体感したいと、
多くの人が並んでいたこともあるが、
大きな体を押し込む難儀を嫌い外観だけ見学!

丹下健三『住居(丹下健三自邸)』
模型 1:3 2018年
丹下健三が設計した数少ない住宅で、
桂離宮など古建築を再解釈して設計し、
近代建築の新たな創造の可能性を拓いた、
1953年に成城に竣工した木造自邸にして、
1/3スケールで宮大工が再現した名作!


 

齋藤精一+ライゾマティクス・
アーキテクチャー 《パワー・オブ・スケール》
建築空間のスケールを実寸で体験することを
目的にし、立ち入ることができない建物、
身の回りに存在する様々な空間を映像と
レーザーファイバーによって再構築したもの!


 

大規模開発が進む東京で、もう一度
「人間のスケール感覚の力」を再確認する
ことが意図されているとのこと!
正直、茫々とした私にその意図は斟酌しかねたが、
映像と音楽が単純に刺激的で楽しかった!


 

展示パネルや動画も素晴らしかったが、
立体的物体に目を凝らしたことによる
心地よいともいえる脳の適度な疲労が
感じられ、静の圧倒を禁じえない
素敵なひと時を過ごさせていただいた!

それにしても、高所恐怖症にも拘わらず、
53階まで付いて来た丸ちゃんだったが、
東京の夜景を一望できる52階の室内展望台
「東京シティビュー」の絶景に感激し過ぎ、
テンションあげあげの超興奮状態に陥り、
大声で喋り倒されたことにも圧倒されました!